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生きし

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12月13日(土)〜19日(金)
「シアターセブン」
13日(土)、14日(日):11時〜12時15分
15日(月)〜19日(金):12時10分〜13時25分

料金一般:1900円、シニア:1300円、学生:1000円、障がい者割:1000円
会員:1000円、詳細は劇場 HP でご覧下さい。

大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ5F
(阪急・十三駅下車 西口より徒歩5分)
上映時間、料金は劇場にお問合せ下さい。
TEL 06-4862-7733
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毎回、アフタートークを行います。
(登壇者は予定です。変更になった場合はご了承ください)

●12/13(土) 中村監督、Swing MASA(⾳楽担当・Sax 奏者、ミニライブ)
●12/14(日)中村監督、和歌⼭カレー事件 冤罪を訴える死刑囚・林真須美さんの⻑男
●12/15(月)中村監督、尾崎美代⼦(ライター・集い処はな店主)
●12/16(火)中村監督、太⽥耕耘キ(「⽉刊ぴんくりんく」編集・発⾏)
●12/17(水)中村監督、蜷川泰司(作家)
●12/18(木)桂容⼦(元とよなか男⼥共同参画センター館⻑)
●12/19(金)中村監督、Swing MASA(⾳楽担当・Sax 奏者、ミニライブ)
イントロダクション
「生きし」は女性死刑囚とその家族の物語です。

1993年に埼玉県熊谷市周辺で相次いで4人の男女がいなくなり、のちに「埼玉愛犬家連続殺人事件」と呼ばれる事件がモチーフとなっています。監督の中村明は、1995年に元夫婦が逮捕されてから事件に興味をもち、裁判を傍聴するなどして取材を続けてきました。女性は逮捕から一貫して無罪を主張していました。最高裁の裁判が始まろうとした時に拘置所で女性に面会、その後支援会の立ち上げに参加、新証拠をつくり最初の再審請求がおこなわれました。映画は中村監督がその過程で経験したエピソードを中心に構成しています。死刑制度の是非、再審制度の問題点にも触れていますが、映画のテーマは女性死刑囚とその娘の確執です。拘置所の面会室でしか会えなかった母と娘の関係を描いています
ストーリー
無罪を主張しながらも、最高裁で死刑判決が確定した女性死刑囚、光子。娘の早苗は、長い間、祖母と二人だけで死刑囚の娘であることを隠して生きてきた。光子が支援者と獄中結婚して、支援会がつくられ、再審請求に向けて動きが始まった。
その頃、祖母が亡くなり、早苗には母に対する新たな確執が生まれた。そして、母に起きたあることをきっかけに、母と娘は拘置所の面会室で対峙するがー
キャスト
スタッフ
監督・脚本 中村 明
音楽 Swing MASA
撮影 堀籠 浩平、樋口 直孝 / 照明 鈴木 誠 / 録音 佐野島 勇介 / 整音 吉田 茂一 / 車両協力 加藤 智
メイク 小出 歩、岡野 千江子 / 劇中絵画 きたはら いくひろ / CG 棚本 由加 / 制作 オフィス・ラムカーナ

音楽 Swing MASA

「D on’t Kill」をテーマに、死刑廃止を訴えるジャズ・サックス奏者。87年、ニューヨークに渡りハーレムなどで演奏を続け、98年に現地のミュージシャンと セッションした「Swing MASA Band」を発表した。「生きし」の音楽はすべてその楽曲から使用している。大阪・富田林で開く「MAP Cafe」は、大人食堂やマイノリティーのための居場所となっている。

監督・脚本 中村 明

大林宣彦監督に10年間師事し。「尾道三部作」などの助監督を務める。その後、MVの演出、報道・ドキュメンタリーのディレクターに。

<主な作品>
MV「翼の折れたエンジェル」(中村あゆみ)「HIKARI LEGEND」(石田ひかり)
報道 NNNドキュメント‘08「兵士が記録した南京大虐殺」ギャラクシー賞奨励賞
ドキュメンタリー映画 「凸凹にふくらんだ風船」  短編映画 「橋の向こうに」


コメント
中村明監督・脚本による本作は、深刻ぶった裁判モノと思いきや、意外に「食えない映画」だった。世間で悪人呼ばわりされる被告が実は冤罪の被害者かもというのが第一の裏返しなら、本作はそこに留まらず、被告を含む人間群像を一様でなく描く。そこでは、すべてが突き放されているように見える。だが、やがて観客席の私は、娘にとって、壁にへだてられた向こうに居る母親が、悟ったかのようでありながら、実は獄中に在ってさえ「愚行」を繰り返し、新たな「悔い」を持つ……つまり現役で等身大の存在なんだ……という認識に至った時、同じ「人間」として、底を打つような共感を抱いた。

切通理作(映画評論家)
「主人公早苗さんの無表情さ、気持ちが見えない感じに、映画を見る側の無力感や、真相を知ることの出来ない距離の遠さが重なりました。当初は、起こったことをわかろうとしたり解釈しようとしましたが、「真実」に到達できない私は、やがて、早苗さんの表情の変化を追いながら、気持ちを寄り添わせる以外にないということに気づきました。」

桂容子(元とよなか男女共同参画センター館長)
「庭に柿の木がある古い家に住む祖母、孫娘、在監の死刑囚の母の女3代の物語。中村監督の創作したイメージ、優れた演技力の出演者の役づくり。ことに祖母役の女優さんの持ち味は出色。やはり「生きし」は架空の女性死刑囚とその娘さんの普遍化できる物語だと思います。この映画が、普遍性を持つメッセージとして、死刑囚や服役者の家族への励ましとなればと願っています。」

田口佐智子(精神保健福祉士)
「いろいろな問題(テーマ)を持っている作品、私たちに語りかけてくる作品だと思いました。たしかに真ん中にあるのは再審制度の不備ですが、その前に母と娘の物語であると思います。女性死刑囚とその娘。女性死刑囚とその母の物語でもありました。石丸有里子さん演じる主人公の表情が印象的でした。なにもかもをそぎ落とした顔。まっさらに戻っていくような顔だと思いました。だれかの娘である女性はこの映画を観たときに自分の母を思うと思います。母である女性は娘を思うでしょう。

三留まゆみ(映画評論家・イラストレーター)
死刑囚の娘・早苗 役
高畑 こと美
 
演劇を中心に活動してきた女優。
去年、念願だった鄭義信(脚本・演出)の舞台「杏仁豆腐のココロ」に出演した。 
男女の二人芝居で、一方の「妻」を圧倒的な存在感で演じきった。
母は劇団青年座の女優・高畑淳子。
死刑囚・光子 役
石丸 有里子
今年、創立50周年を迎えた劇団鳥獣戯画の創立メンバー。
シェイクスピアから歌舞伎、ミュージカルまで多彩に演じる。
23年前に始めた「三人でシェイクスピア」はロングラン公演を続け490回を超えさらに続く。
死刑囚の母・絹枝 役
大串 三和子
蜷川幸雄がオーデションで選んだ「さいたまゴールドシアター」(‘21年解散)のメンバー。
日本舞踊の名取で、独特の間合いで発する台詞に味わいがあった。
残念ながら去年3月に死去。享年92歳。
獄中結婚する男・小峰 役
金谷 ヒデユキ
近年は俳優でも注目を集める漫才協会所属の芸人。
フジテレビ「ボキャブラ天国」の地獄のスナフキンで注目を集めた。
ギターを持ち歌う替え歌は、鋭いセンスで独自の笑いを表現する。
支援会・恵子 役
柴山 智加
大林宣彦監督作品の常連で、大林監督をして「大林映画のミューズ」と呼ば れた女優。
支援会リーダー・桜田 役
小渕 光世
「さいたま ゴールドシアター」(‘21年解散)のメンバー。
「劇団ハチドリ」を主催、小金井市で定期公演を続けている。
支援会・近藤 役
雅章
業界紙記者などを経て61歳でオーディションを受け、
「さいたまゴールドシアター」(‘21年解散)のメンバーに。
支援会・迫田 役
荒木 太郎
映画監督・俳優。飄々とした演技が持ち味。
25万キロ走った愛車・ハイゼットと共演したが、その後廃車となりこの映画が遺作となった。
三枝弁護士 役
岡村 洋一
俳優、DJ、シンガーソングライター。
MCを担当するかわさきFM「岡村洋一のシネマストリート」はまもなく29年目を迎える。
支援会参加者 役
亮王
芸人から俳優に転身、年齢を重ねるごとに味のある演技を披露してきたが、
惜しくも去年三月死去。享年65歳。
小峰の愛人+? 役
三上紗恵子
ある時は弁士も務めるカメレオン女優。今回も愛人ともう一役を演じている。